寿司屋でのNG行為5選〜お客様編〜

【寿司屋でのNG行為5選】


〜ちょっとした配慮で、もっと美味しく、もっと心地よく〜

寿司屋という空間は、ただ食べるだけでなく、季節や職人の想い、空気感までも楽しむ場所。
でも時々、その空気を壊してしまうような行為を見かけることもあります。
今日は「寿司屋でのNG行為5選」と題して、気持ちよくお食事を楽しんでもらうための“ちょっとしたマナー”をお伝えします。


① 過度な香水

まず一つ目は「香水」。
香りも身だしなみの一つですが、寿司屋では控えめが基本。
寿司は繊細な香りを大切にする料理。魚の香り、酢の香り、海苔の香ばしさ──そういったものが香水の強い香りでかき消されてしまうと、せっかくの味わいが半減してしまいます。


② カウンターで大きな声で電話

寿司屋のカウンターは“会話”より“空気感”を味わう場所。
職人との小さなやり取り、ネタが置かれる音、静かに流れる会話。
そんな中で、大声の電話は空間のバランスを壊してしまいます。
急用であれば、いったんお席を離れて対応を。
それだけでも、まわりへの配慮が伝わります。


③ 隣のお客さんに“ケチ”をつける

「お酒に醤油は合わないよ〜」
「そんな食べ方するの?」
──本人は善意のつもりでも、食べ方は人それぞれ。
誰だって、自分のペースで食べたいもの。
他のお客様の楽しみ方を否定するのは控えましょう。
職人にとっても、それはちょっと切ないものです。


④ 出されたものを食べずに放置

お寿司は、握ってから口に入るまでの“秒単位の美学”。
それを食べずに長く放置されると、せっかくの握りが乾いてしまうし、職人の想いも宙ぶらりんに…。
「ちょっと今はお腹いっぱいで…」ということもあると思います。
そんな時は遠慮なく声をかけてください。
でも、完全に無視して放置するのは、できれば避けてほしい行為です。


⑤ 喫煙で外席へ→毎回なかなか戻ってこない

喫煙は個人の自由。ただし、コースの途中で何度も席を外し、毎回戻りが遅くなると、他のお客様や進行にも影響が出てしまいます。
職人側もタイミングを見て握っているので、流れが止まってしまうのは非常に残念です。
一度ならともかく、何度も繰り返すのは控えていただけると嬉しいです。


最後に

マナーというのは、「こうしなきゃいけない!」という堅苦しいものではなく、
「みんなが気持ちよく、美味しく過ごすための思いやり」だと思っています。

お寿司は味だけじゃなく、空気も含めての“作品”。
その空間を、みんなで大切にできたら…職人として、こんなに嬉しいことはありません。

どうぞこれからも、美味しい時間を一緒に過ごしていけますように。

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