地獄と極楽は紙一重?というお話

極楽と地獄は紙一重


若い修行僧がある日老師に

地獄はどういうところですか?

と、尋ねました。


老師は次のように答えました。


地獄には大きな釜の中に

旨いうどんが湯気を立てて

煮えている。


ところがそれを食べるには

長さが1mほどある

長い箸を使うしかない。


何が起こるか想像がつくだろう。


老師は続ける。

皆、お腹が空いているので

その長い箸でうどんを

争って食べようとする。


しかし、箸が長すぎるため

うどんを掴むことはできても

口に入れることができない。


皆、自分が真っ先に食べようと

狂ったようになり、

ケンカをはじめ

仕舞いにはうどんは

あちこちに飛び散ってしまい

誰も食べることはできない。


若い修行僧は、

それでは極楽は

どんなところですか?

と、尋ねました。


老師の答えはこうでした。


極楽も実は同じようになっている。


ただ、そこでは

人々はうどんを長い箸で摘むと


釜の向こう側にいる人に

どうぞこのご馳走様を

お先に召し上がってくださいと

すすめる。


すると釜の向こう側にいる人は

それをありがたく受け

どうもご馳走様でした。

今度はあなたにお返しを

させてくださいと、

自分の箸でうどんを取って

すすめる。


そこでは全員美味しいうどんを

食べることができる。

つまり、永遠の至福を

楽しむことができる。


我々の人生においても

自分のことのみを考えるのか

お互いに思いやりを持って

接するかによって

極楽にも地獄にもなり得るのです。


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しふく

同じ読み方でも

私腹を肥やし、うまい汁を吸い

儲けるのか。

それとも

至福の時間を共有し

互いに尊重し合うことによって

得られる幸せのほうが


よほど価値のあるものだと

私は常々思うのです。



足立区は北千住のお隣

五反野駅より徒歩4分

下町の旨い寿司屋

すし処とし


カップルのデートや

ご夫婦でのお食事は

是非カウンター席にて

至福なひと時を

お過ごしください。


店主

森敏也