ご縁のお話し 2023-07-15 08:50:45 みなさんこんにちは。北千住は足立区、五反野駅より徒歩4分顔が晴れて顔晴る!が、モットーすし処とし 店主 森敏也です。今回は少し長くなりますが『縁を生かす』というお話です。どうか最後までご拝読して頂けたら幸いです。_______________とある担任の先生が5年生の担任になった時、生徒の中で一人服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪い所ばかりを記入するようになった。ある時、少年の1年生からの記録が目にとまった。朗らかで友達が好きで人にも親切、勉強もよくでき将来が楽しみとある。「これは間違いだ、きっと他の子の記録に違いない!」先生はそう思った。2年生になると、母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻すると書かれていた。3年生では母親の病気が悪くなり、疲れていて教室で居眠りする。後半の記録には、母親が死に、希望を失い悲しんでいるとありました。4年生になると、父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力を振るう。先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決めつけてた子が、実は深い悲しみをじっと胸に収め、必死になって生き抜いている生身の人間として、突然自分の前に立ち現れてきたのだ。先生にとって、まさに目を開かれた瞬間であった。放課後先生は少年に声をかけた。「先生は夕方まで教室仕事をするから、あなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげるから」少年は初めて笑顔を見せた。それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。授業で少年が初めて手を上げた時、先生に大きな喜びが沸き起こった。少年は自信を持ち始めていた。クリスマスの午後だった、少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。後で開けてみると香水の瓶だった。亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。先生はその一滴を付け、夕暮れに少年の家を訪ねた。雑然とした部屋で一人で本を読んでいた。少年は気がつくと飛んで来て、先生の胸に顔を埋めて叫んだ「ああ!お母さんの匂い!今日は素敵なクリスマスだ」6年生では、先生は少年の担任ではなくなった。卒業の時に少年から1枚のカードが届いた。「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで出会った中で一番素晴らしい先生でした。」そして卒業後6年経って、またカードが届いた。「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担当してもらってとても幸せでした。おかげで奨学金をもらって、医学部に進学できます。」10年を経て、またカードが来た。そこには、先生と出会えたことへの感謝と、父親に叩かれた体験があるから、患者の痛みがわかる医者になれると記され、こう締めくくられていた。「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。あのまま駄目になってしまう僕を救ってくださった先生を、神様のように感じます。大人になり医者になった僕にとって、最高の先生は5年生の時に担任してくださった先生です。」そして1年経って届いたカードは、結婚式の招待状だった。「どうぞ母の席に座ってください」と1行書添えられていた。たった1年間の担任の先生との縁。その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、それからの人生を生きた。ここにこの少年の素晴らしさがある。人は誰でも無数の縁の中に生きている。無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。大事なのは与えられた縁をどう活かすかである。___________________このお話は『縁を生かす』というお話実際にあった実話です。人は自分以外の人や物事に左右されがちです。他者から聞いた伝言ゲーム、本質を見抜くのは自分ですね。たったひとつの出会いで人生は変わるものです。ご縁は自分自身が作り出しそして、頂いたご恩を送り、紡ぎ、贈る。そんな場だと思います。一期一会って本当に素晴らしいですよね。そんな場をすし処としにて承れたこと、心より感謝申し上げます。明日必ず死ぬとわかっていたらどんな行動をしますか?1日が一生の縮図、日々全身全霊全力にて取り組みます。先月、伊勢神宮参拝のために滋賀、三重と車にて1泊2日で旅行に行きました。その時に出逢った男性、お話をした時間はものの5分。ですが、ここにもご縁がありました。そして先日、滋賀県から奥様の退職のお祝いにと東京観光の夜のお食事にいらしてくださいました。『あなたに逢いに来ました。』私は心が震えました。感動とはこういうものだと、心が震えるんだなと。今日は、そんなご縁のある方に向けてブログを書きました。人との出逢い、ご縁って本当に素敵ですよね。ご縁がある方の【縁】は切っても切れないものだと思います。時にはお互いの気持ちに相違があり、ギクシャクすることもあるかもしれません。ですが、本質さえわかれば真実さえわかればきっと分かり合えます。今日はいつもより長くなってしまいましたね。少しでも皆様のお役に立てたなら幸いです。