人間性を磨く理由〜職人であるために〜


皆さま、こんにちは! 
足立区は北千住駅から2駅 
五反野駅より徒歩4分 
下町の旨い寿司屋 
すし処としの店主 森敏也です。

今日は8月からとしで
一緒に働いてる見習いの流星くん、

「何故、技術ではなく先に
人格や人間性なんですか」?

この問いに答えていきたいと思います。

私なりの解釈にはなりますが
私が大切にしていることを
少しお話ししていきますので、

最後までお読みいただければ幸いです。
それでは、どうぞ。




 「技術の前に、磨くべきは人間性」

職人の道を歩む中で、
技術を身につけることは
もちろん大切です。
しかし、私が本当に伝えたいのは、
それ以上に大切なものがあるということです。

それは「人格」や「人間性」です。
なぜ、技術よりも人格や人間性が
重要なのか――
それは、技術という「武器」を持つ者が、
その使い方を間違えないためです。

技術だけを先に身につけても、
人格が伴わなければ、
いずれその技術に驕り、
高慢になる危険があります。
技術があるがゆえに、
周りを見下してしまったり、
自己満足に陥ることもあるでしょう。
しかし、そんな態度では、
決して徳を積むことはできませんし、
真に人を喜ばせる仕事はできません。
仮に一時的に繁盛しても、
それは一時的なものに過ぎないでしょう。

料理や技術ももちろん大切です。
ですが、最終的に人がついてくるのは、
「人柄」なのです。
お客様は、
料理以上にその背後にある
人間性に惹かれるものです。
だからこそ、
人間性や振る舞いを磨くことが、
長く愛される職人になるためには
欠かせないのです。

所作や振る舞い、
そして日々の態度や考え方――
これらを学んでこそ、
初めて技術の真の大切さや、
当たり前の有難さに気づけるものだと思います。

だから、
今技術を磨いている途中でも、
決して人格や人間性を磨くことを
忘れないでほしい。

一歩ずつ、
職人としての道を歩みながらも、
同時に人間としての自分をも育てていく。
その先に、
真の喜びや満足が待っていると信じています。